2025-8-5 組織

改めて「組織とは?」と問われると難しい。多くの組織論を集約すると、単なる人の群れではなく、①特定の目的を達成するために集まっていること、②組織を構成する個人または小集団に専門分化された役割が与えられていること、③それぞれの活動を統合・調整する仕組みを持つこと、という三条件を満たす集団であるらしい。

企業はもちろん組織の一形態であるが、企業理念やビジョンの達成を目的とし、その手段として業績向上を目指している。その過程で必要な機能を営業、製造、経理や人事といった役割に分化させ、それぞれに専門性を発揮できるようにする。一人の人間がいろいろな役割を担うよりも、一つに特化した方が業務の習熟度が上がり、効率がいいからである。

一方、そうしたそれぞれの活動が組織目的に向けて有効に機能するためには、統合や調整といった作業が必要になる。仕事にこだわりのある専門家どうしを調整するのだからとても手間がかかる。しかしこれがなければ、例えば「習熟した営業員が多くの注文を取ってもモノがない」とか「手慣れた製造が作ってはみたものの全然売れない」といったことが起こりうる。挙句の果てには「一人の人間が両方やった方がよくね?」といった話になりかねない。

組織をどう作っていくかの肝は、この「専門分化のメリット」と「統合・調整の手間」のバランスをどう取っていくか、ということに尽きるのである。