2025-8-8 組織均衡

組織がその参加者に対して、継続的な参加を動機づけるのに十分な支払いを整えるのに成功している状態である。

組織が存続するためには、組織目標を達成するために参加者が行う活動や行動、すなわち「貢献」が必要になる。その貢献を促すためには、組織は参加者に対して報酬や満足感といった「誘因」を提供する必要がある。この「貢献」と「誘因」のバランスが取れている状態が組織均衡であり、組織の存続条件と言える。

経営組織で言えば、従業員が、自分の給与や待遇が仕事の内容に見合っていると感じている状態がイメージしやすい。オープンシステムとしてもう少し広くとらえれば、例えば資本家にとっての誘因は配当やキャピタルゲインであり、貢献は資本提供である。顧客にとっての誘因はその企業が提供する商品やサービスであり、貢献は対価の支払いである。いずれも「誘因≧貢献」の状態でないと(少なくとも参加者がそう感じないと)参加者の離脱を招き、組織は存続できなくなる。

貢献をインプット、誘引をアウトプットと考えれば、組織は自らを存続させるために、インプットの総量よりも多くのアウトプットを産出し続けることを義務付けられた存在と言える。

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