2025-2-22 需要志向的価格設定法

供給側の理屈であるコストよりも、むしろ需要側(顧客側)に重点を置いて価格を設定する手法。どちらを重視するか、という程度の問題であり、コストを全く無視するわけではない。主なやりかたに以下のようなものがある。

・知覚価値法・・・消費者が当該商品にどの程度の価値を知覚するかを推定して価格を設定するやりかた。「いくらぐらいまでなら払えるだろう」という推計値に合わせて価格を調整する。類似商品や代替商品の価格から推定することが多いが、あまり参考になる例がない場合は市場調査や消費者アンケートによってデータを集めることもある。

・差別価格法・・・市場をいくつかのセグメントに分けることが可能であり、かつセグメントごとに需要の強さが異なっている場合に、同一(またはほぼ同一)の製品・サービスに異なる価格を設定するやり方。例えば鉄道の大人・子供料金や学生割引は顧客層によるセグメントであり、劇場の座席別料金は場所によるセグメントである。早割や季節割引は時期によるセグメントと言える。

需要志向的価格設定法は、自社の利益を最大化するために、ターゲットとする顧客を分析し、その顧客が支払える上限ギリギリの値付けを狙う。「値付けは経営」と言われる最大の理由がこの「顧客目線」であろうと筆者は考えている。