2026-4-8 データベースマーケティング

顧客の属性や購買履歴などの情報を一元管理し、これを分析・解釈することによってターゲットに合わせた効率的なマーケティングを行う考え方。層別対応にしろ個別対応にしろ、CRMは一定の顧客データの蓄積が前提になるから、CRMはデータベースマーケティングの一部である、という考え方もできる。実際の現場ではCRMが既存顧客の維持・育成を主眼とするのに対し、データベースマーケティングはもう少し幅広く、例えば顧客属性の類似点から新規顧客のリードを取りに行く市場や媒体を検討したり、購買履歴の傾向から新商品開発のコンセプトを導き出したり、といった活用のされ方をする。

データベースに記録する項目は、氏名や住所など最低限の情報だけである場合も多いが、年齢、性別、生年月日、家族構成、電話番号、職業、学歴、所得水準、趣味や娯楽など、個人の機微に触れるデータまで組み込んでいることもある。やみくもに細かいデータを取ればいいというものではなく、自社の商品や販売形態に照らして有用な情報を収集することが肝要である。もちろん個人情報保護法を遵守することは大前提になるので、適切な管理体制やセキュリティ対策は必須である。

少し消費者の立場になって考えてみよう。近年の多様な決済方法、クレカや電子マネー、小売店のプリペイドカードなどにはお得な機能がたくさん付与されている。これらは、そのお得さに惹かれる消費者を当該決済手段、あるいは自店に囲い込む、という効果以外に、消費者の購買履歴を蓄積してマーケティングに生かす、という狙いで実施されているものである(意識していなくても「情報の取得・活用」契約条件に含まれている)。自分がどんな生活をしているかを他人に知られることに頓着されない向きは構わないが、何となく気持ち悪いと思われる方は現金中心の消費にしておくほうが無難かもしれない。