2026-4-9 トリプル・メディア

マーケティング活動において、企業が消費者と接点を持つ媒体(メディア)を「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」の3つに分類して整理したフレームワーク。提唱されたのが2009年というから比較的新しい概念である。

・オウンドメディア(Owned Media)・・・企業が自ら所有・運営するメディア。ウェブサイト、ブログ、メルマガ、SNSアカウント、プレスリリースなど。企業案内、商品紹介カタログなどのプリントメディアもオウンドメディアに含まれる。コンテンツや発信のタイミングを自社で完全にコントロールできることが最大の利点であるが、客観性に乏しいため、信頼を得るまでに時間がかかる。

・ペイドメディア(Paid Media)・・・対価を支払って利用する外部メディア。テレビや新聞の広告、ウェブや雑誌の広告、街頭看板などが該当する。短期的な認知拡大や集客に有効であるが、効果は一時的であり、費用は概して高額である。

・アーンドメディア(Earned Media)・・・アーン(手に入れる)という言葉通り、信頼や評判を得ることのできるメディアを指す。第三者による口コミやレビュー、SNSのシェアなど、企業が直接コントロールできない類の情報であるがゆえに、信頼性が高く、ブランド価値の向上に寄与する。

トリプル・メディアを構成する各メディアは、単独で用いられることは少なく、相互に連携させることで相乗効果を生み出そうとするケースが大半である。例えば、ペイドメディアで広く認知を獲得し、オウンドメディアに誘導して詳細な情報を提供、更にアーンドメディアをフォローアップして信頼性を高める、といったやりかたである(こうした手法を「クロスメディア」と呼ぶ)。

近年では、トリプルメディアに「シェアードメディア(Shared Media)」(ざっくり言うと、アーンドメディアからSNSのシェア=拡散機能を分離させたもの)を加えたPESOモデルが注目されている。