2026-4-18 デジタライゼーション
digitalaization。デジタル技術を用いてビジネスプロセスや組織プロセス全体を効率化・改善し、新たな価値を生み出す取り組みを指す。単にアナログをデジタルに置き換えるデジタル化(デジタイゼーション:digitization)とは異なる概念である。
例えば紙の書類をPDF化するだけならばデジタイゼーションであるが、それを自動的にシステムに取り込んで処理し、効率化や他業務への連結を行えばデジタライゼーション、という感じになる。
すでに繰り返し述べてきたように、デジタライゼーションはマーケティングのプロセスにおいても本質的かつ不可逆的な変化を与えている。それは単にマーケティングの舞台がデジタル空間に移行した、というよりも、消費者の購買行動そのものが変化した、という意味合いのほうが大きい。すでに企業との情報の非対称はほぼ解消され、消費者はその気になれば商品やサービスに関するほとんどの情報を入手することができる。意思決定は企業から与えられた情報でなく、信頼できる身近な存在や第三者の客観的な評価に強く左右される。また、購買後の使用感やアフターサービスに対する自分の意見を、不特定多数の人々に対して自由に発信することもでき、その行為がまた、他の人たちの購買行動に影響を与える。
デジタライゼーションはDXの文脈で語られることが多いが、こうしてみると社会や市場そのものの変化を誘発するうねりである、と理解する方が正しいように思う。「デジタルプロモーション」や「マーケティングDX」を喧伝する業者は多いが、活用に当たっては技術的な側面だけではなく、その業者がこの本質をきちんと理解しているかどうか、という点にも意識を向けてみることをお勧めする。

