2026-6-29 イノベーションの構成要素モデル③
アマビールは更に、第1層の個人、および第2層の組織がそれぞれ成果を生み出すプロセスについても要素分解している。
第1層の個人が創造性を発揮する過程はおおむね以下のように説明されている。
タスクの提示(外部起因/内部起因)⇒情報・資源の収集⇒アイデアの生成⇒検証・評価⇒成果
ここでは「専門知識」「創造的思考力」「内発的動機づけ」という3要素が各段階で働いている。例えば専門知識は「情報・資源の収集」や「検証・評価」に必須の要素であろうし、「創造的思考力」なら「タスクの提示」「アイデアの生成」段階で強く要求される。内発的動機づけは、まあ全部のプロセスに影響しそうだ。
第2層の組織のステージでも、行われることはほぼ同じである。
組織課題の設定⇒情報収集・資源の調達⇒チームによるアイデア具現化⇒開発・市場テスト・評価⇒事業化
つまりアマビールの理論は、個人の創造プロセスを潜り抜けたアイデアが、組織の資源を使って同様のプロセスを踏み、増幅されて、最終的に事業化されるまでの連続したプロセスを述べたものと言える。個人の評価を潜り抜けたアイデア(出力)が、組織のイノベーションの入力になると言い換えても良く、ある種のフラクタル構造である。
そして、この2つのプロセスをつなぐのが、彼女が強調した「組織環境」である。例えば、「こんなことを思いつきました、と言いやすい雰囲気」「アイデアを持ち寄る場の存在」「施策のための予算確保」「挑戦を評価する人事制度」といったものが、個人から組織への「橋」の役割を果たすことになる。
アマビールのフレームワークをChatGPTに図にしてもらった(自分の頭の中をAIに説明するのは骨が折れる)。ご参照いただきたい。

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