2026-7-18 私の機会探索ルーティン(ミクロ)

一定期間以上の契約をいただいているクライアントがあれば、ミクロの情報収集も行う。こちらは当該業界の基本情報を把握することがファーストステップである。業界別審査辞典や民間データバンクに当たることが基本になるが、その上でAIに情報をまとめさせるのも良い。紙媒体がカバーしていない新しい情報も拾ってきてくれる。いい加減な情報も出してくるが、そこは審査辞典など裏付けのある情報でスクリーニングすればよい。ここまでの基本情報はパソコンでもスマホでも良いが、自分のデーターベースのどこかに格納していつでも取り出せるようにしておく。

ここまでは支援者としてのいわば準備作業であるので、経営者の方々には必要ない。必要なのはここからである。まず業界紙、あるいは専門誌を読む。マクロの時と同様、「確定した未来」や「不可逆的なトレンド」を見つける目で読む。少しお金はかかるが、「機会探し」のためにはやはり業界動向は知っておいた方がよい。

支援者なら、クライアントの会社で購読していれば少し時間を作って読ませてもらえばよい。どうしても必要なら出版元に当たれば有料で購読することもできる。今はたいてい電子版もあって、バックナンバーも読むことができる。日経新聞と同様に、気になる記事をエバーノートに格納する。

それより役に立つのは、現場から得られる情報である。業界構造や最近の動向、価格の変化、競合の動きなど、加工されていない一次情報は「機会の宝庫」である。社内の各種報告書や日報、月報なども有用である。こうした情報もエバーノートに蓄積しておき、ある時点でまとめる。支援者の場合は、許可がいただけるのなら読ませてもらえばよい。お願いすればたいていOKである。より芯を喰った支援ができるようになる。

まとめ方は3Cである。マクロと同様、一表に手書きで並べ、市場・競合・自社の関係を見ていく。

読めないように加工してあるが、STEEPと3Cを一覧で、手書きでまとめたものはこんな感じになる。

筆者は基本、これを眺めて機会を探す。気になるところはクライアント先で更にヒアリングや意見交換をする。

こうした作業とは別に、社内の主要な業績指標を時系列で整理してみるのも良い。定性情報だけでは見えなかった事実が浮かんでくることがある。中小企業だとそんなことをやっている会社は少ないから、その気づきを伝えてあげるだけで感謝されたりもする。「予期せぬ成功」は、すでに数字に表れていることも多い。

しかし、である。機会を見つけても人はなかなか動かない。筆者の支援先でも実際には「面白いですね」「いい話を聞かせてもらいました」と言われて終わり、というケースが多い。次回は、「人はなぜ挑戦しないのか」というテーマについて少し深掘りしてみたい。