2026-8-3 明日のための時間を予約する
前回のコラムで「確実に起こる未来」を三つ書いてみようと提案した。やってみられただろうか?もし書けていたら大きな進歩である。その三つについて考える始めることは、今後会社が直面する困難を取り除き、新たな成長の機会を取り込む第一歩になる。
書けなかった人。なぜだろう。自分の会社の将来に興味がない、ということではあるまい。おそらく昨日も忙しかったのだと思う。電話が鳴る。お客様から相談が来る。従業員から声がかかる。資金繰りを考える。メールを返す・・・。仕方がない。それが中小企業の経営者の日常である。
未来のことを考える時間は、先週何時間あっただろうか。経営者の仕事は、今日の問題を解決することだけではない。明日の会社を作ることもある。もちろん、未来のことだけ考えて今をおろそかにするのは無責任である。要はバランスである。今年優勝することも大事だが、将来的に勝ち続けるチームを育てることも大事である。目先の勝ちにすべてを注ぎ込んではいけない。
社長が一週間で50時間働いたとして、そのうち未来について考える時間がゼロなら、会社は先週50時間をかけて、昨日の延長線を走ったことになる。今日何も変えなければ、この先一週間も同じことが続く。あまりにもバランスが悪すぎないか。
忙しいから考えられない。その言い訳は、間違ってはいない。しかし、こう考えることもできるのではないか。—「考えないから忙しい」。
来週の予定表を開いてほしい。そして、一週間のうち2時間だけ「未来を考える時間」を先に書き込んでほしい。
思い出してみてほしい。いつかやろう、落ち着いたら始めようと思っていた仕事で、実際に手がけられたものがいくつあったか?あなたの机の上の「いつかやるべきこと」の箱に入っている仕事は、いつ見てもそのまま残っているのではないか?
あなたの会社の未来は、空いた時間に考えるようなものではない。それほど軽く扱っていいものではない。予定表に書き込んだ時間だけが未来をつくる。それができるのは、あなたしかいないのである。

