2026-8-14 計画してから動く仕事/動いてから考える仕事

もちろん、全ての仕事を「まずやってみる」で進めればいいわけではない。例えば工場を建てるなら、途中まで作って「思っていたのと違うからやり直します」というわけにはいかない。ゴールが明確で、必要な手段もかなり見えているなら、「目標→計画→実行」という進め方が合理的である(こういう物事の進め方を「コーゼーション」と言う)。

しかし、新しい事業を試してみるケースは違う。「顧客は買うか」「どんなところが刺さるか」「価格はいくらにすべきか」「競合はどう動くか」・・・わからないことだらけである。そんな仕事に精緻な計画を作っても、そもそもの前提が間違っていたら、精緻に間違えるだけ。だから、不確実性の高い仕事では、「やってみる→反応を見る→考える→またやってみる」という進め方のほうが合理的になる(こちらの進め方は「エフェクチュエーション」と言う)。

誤解しないでいただきたいのだが、「まずやってみよう」は「行き当たりばったり」とは違う。エフェクチュエーションにもちゃんと規律というか、ルールがある。「何を確かめたいのか」をはっきりさせておかなければならないし、失っていいお金や時間を決めておく必要がある。小さく試したら結果を見てすばやく次の一手を決める、といったこともある。大まかな仮説を高速で検証する、と言い換えてもいいかもしれない。

「まず計画を作ってその通り進め、節目ごとに検証・修正する」というコーゼーション的な考え方は、現在でも日本企業の主流である。しかし、こと新規事業に関しては、例えば「5年後に売上3億円」と根拠の薄い事業計画を書くよりも、10万円使って10社に聞いて、1社に試用してもらう、と言うやり方のほうがよほど確かな情報が得られる。

さあ、行動してみよう。

お客さんの手応えがあったアイデアを確かめるのに、失っても困らないお金と時間はどれくらいですか?

その範囲で、来週できる一番小さな実験は何ですか?

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