2026-8-20 その「想定外」、本当に想定外ですか?
最近、体調を崩して仕事を休まざるを得ない日があった。独立してから1年半になるが、サラリーマン時代と違ってずっと元気でいたので、ちょっとびっくりした。幸いその日に絶対やらなければならない仕事はなかったので、大きな問題にはならなかったが、そこでふと思ったのが「体調を崩すことって、本当に想定外なんだろうか?」ということである。
もちろん自分がいつ、どんな風に具合が悪くなるかはわからない。しかし、人間である以上、年に何回か体調を崩すことは、これはむしろ「想定内」ではないのか?それなのに、元気で働けることを前提に予定をびっしり詰めて、倒れたら「想定外だった」と言う。これはプロの仕事ではあるまい、と大いに反省した。
最近お伺いした会社で、社長さんからこんな言葉を聞いた。
「こんなに金利が上がるとは想定外でした」
確かに、いつ、どのくらい金利が動くかを正確に予測することは難しい。しかし、低金利が永遠に続くと決まっていたわけでもない。むしろ金利の上昇はかなり前から予測されていて、実際の動きは予想より遅いくらいである。であれば、借入金がそこそこある会社なら、金利が1%上がったらどうなるか、2%上がったらどうか、程度の計算はしておくのが普通の対応であろう。未来を当てることは難しいし、そんなことに力を割く必要もないが、「もし起こったら」と考えておくことはできるはずである。
同じようなことは、経営のあちらこちらにある。「エース社員が辞める」「ベテランが病気になる」「機会が故障する」「主要顧客からの注文が減る」「仕入先が廃業する」「原材料価格が上がる」・・・どれも、いつ起こるかはわからない。しかし、長く会社を経営していれば、このうちの何かが起こること自体は、むしろ自然なことではあるまいか。出来事を正確に予測はできなくても、出来事の種類くらいは予測できるはずである。
あれ、前回までの話では、未来は不確実だから予測なんてしなくていい、という話じゃなかったっけ?という読者がおられるかもしれない。次回はその話をしようと思う。

