2026-2-18 初期低価格政策

新製品の市場浸透を図るために思い切った低価格で投入し、早期に市場シェアを確保する価格政策。「ペネトレーション・プライス」と呼ばれることもある。製品の価格弾力性が大きい場合(価格を下げればそれだけ需要が増えるタイプの製品である場合)や、大量生産によるコスト削減が見込める場合に採用される。

初期に圧倒的な市場シェアを確保することができれば、それだけその市場における知名度が上がり、ブランド力が高まる。また、大量生産によるコストダウンは一時的な「規模の経済」の効果にとどまらず、累積生産量の増大による「経験曲線効果」も期待できる。コストリーダー戦略を志向する場合はうってつけの価格政策である。

初期低価格政策を採用した企業が次に採る戦略は大きく2つに分かれる。一つは普及が一巡した後、獲得したシェアを生かして徐々に価格を上げ、高利益を取りに行く戦略である。もう一つはコストダウン効果を生かし、引き続き低価格で市場シェアを維持する戦略である。後者の場合は例えば、「当該製品そのものは低価格(低利益)だが、付随する製品やサービスで稼ぐ」というビジネスモデルに発展するケースもある。プリンターのインクやトナー、剃刀の替え刃などがこれに当たる。

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