2025-7-4 魔の川、死の谷、ダーウィンの海
スタートアップや新規事業の立ち上げにおいては、事業として一本立ちするまでの間にいくつもの関門が立ちはだかる。代表的なのは以下の3段階である。
・魔の川(デビルリバー)・・・基礎研究で得られたシーズが社会的に有用であるかの確証が得られず、基礎研究から製品化を目指す開発段階に進めるかどうかという関門。新規性の高い技術が必ず世の中のニーズにつながるという保証はなく、この段階で多くの基礎研究が日の目を見ずに打ち切られる。
・死の谷(デスバレー)・・・ようやく製品開発に成功し、試作品から量産化に進む段階で、十分な資金や人材などを調達することが困難になる関門。量産用の生産ラインを作ったり、新商品の販路を開拓したりするには多額の資金が必要になるし、これまでとは異なる能力を持つ人材も必要になる。スタートアップではこうした経営資源の調達が実際に不可能なケースも多いが、その余裕はあっても成功確率が低いと経営陣が判断すればその先には進めない。
・ダーウィンの海・・・一応の事業化を成し遂げても、市場における激しい競争にさらされ、安定した収益を出す事業に育てられるかどうかという関門。自然淘汰や環境適応のイメージからダーウィンの進化論になぞらえてこう呼ばれる。機能的に卓越していたり、世の中の潜在的なニーズは捉えていると思われた製品でも、市場にその価値が浸透せず消滅してしまったものは多い。

