2025-8-4 コーポレートガバナンス
企業統治。企業が透明性、公正性を確保し、株主を始めとするステークホルダーの利益を保護するための仕組みやプロセス。言い換えれば、経営者によるマネジメント活動が適切に行われているかを監視する制度のことである。
株式会社の所有者は株主であるので、本来であれば株主がガバナンスの主体となるべきだが、実際には株主総会で委任を受けた取締役・監査役が、業務執行者である経営陣の選任と、彼らの経営活動の監視・牽制を行っている。すなわち、コーポレートガバナンスの主体は取締役と監査役である。また、ステークホルダーの要求は多様であるため、取締役は経営陣に対し複雑な利害の調整を要求することにもなる。
コーポレートガバナンスを強化するための具体的な仕組みとしては、例えば独立性の高い社外取締役の設置や、内部統制システムの構築、ディスクロージャーの徹底、株主とのコミュニケーションなどが挙げられる。2000年代に入り、経営と執行の分離による企業統治機能の強化が叫ばれ、指名委員会等設置会社などの制度が導入された。しかしながら、こうした制度を導入した「先進的な」企業にも、統治不全を露呈するケースはよく見られる。結局のところ、組織としての規律は制度ではなく、構成員の意識に依存するということであろう。

