2025-8-11 専門化の原則

組織構造を決定する設計原理の一つ。組織内の小集団が特定の業務に特化し、専門性を高めることで組織全体の効率と生産性を向上させるという組織運営の原則。メリットは次の通りである。

・効率化:特定の業務に特化することで作業効率が向上する。

・スキルアップ:専門分野に特化することで従業員のスキルアップや知識の深化が行われる。

・品質向上:効率化とスキルアップの結果として、その業務全体の作業品質が向上する。

・責任の明確化:役割が明確になることで責任範囲も明確になり、責任感が向上する。

一方、デメリットとしては専門化による部門間のコミュニケーション不足、いわゆる「タテ割り」の問題がある。「分化」により個々の機能は強化されても、それを「統合・調整」して全体最適に導く部分が連携不足で機能しない。場合によっては各部門が個別最適を追求するあまり、組織全体が機能不全を起こしてしまうことさえある。これを調整できるのはトップマネジメントだけであるため、一定規模に達した組織では判断業務の負荷がトップに集中する傾向がある。

専門化の原則に基づけば、各部門は技術・知識・経験について類似した業務をまとめて構成されることになる。これを「職能別組織」といい、世界中の企業で広く採用されている組織構造である。デメリットはあってもそれだけ効率のいい形態だということであろう。

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