2025-8-22 チーム型組織
社内の部署の垣根を越えて、さまざまなスキルを持った人材が集結してプロジェクトを進める組織形態。任務が完了すれば解散する前提で結成される一時的な組織である。明確な定義はないが、比較的規模の大きなものを「プロジェクトチーム」、数人規模で行う少規模なものを「タスクフォース」と呼ぶ。職能別組織などで生じるタテ割りの壁を打破する、という意味合いを強調するために「クロスファンクショナル・チーム」と呼ばれることもある。
ある目的を達成するために集められた専門家集団であるため、それぞれの保有する知識やバックグラウンドが違う、多様性の高い組織である。リーダーは存在するが、基本的に上下関係のないフラットな組織構造であるため、互いに知識やスキルを補い合って効率よく作業を進めることができる。また、専門分野が違うから各人の役割や責任も明確になりやすい。このため根回しや確認といった、作業を円滑に進めるための補助的なコミュニケーションが少なくて済む。
デメリットとしては、最初は知らない者どうしの集まりになるため、信頼関係を築くのに時間がかかるということがある。遠慮しておずおずしている間に時間だけが過ぎていく、というケースは多い。また、専門家どうしであるがゆえに互いに譲らず、意見の相違を解消するのが難しいということもある。目的意識やスケジュール感をメンバーに浸透させながら、これらのデメリットを解消していくのがリーダーの腕の見せどころ、ということになる。
チーム型組織に選抜されたメンバーは、通常業務との掛け持ちになることが多く、負荷が大きい。しかしながら、他部門のエキスパートと交流し、一つの目的に向かって協力し合う中で横方向の人間関係が形成されるメリットはさらに大きい。こうした繋がりを社内に多く有する組織には、イノベーションが生じやすい土壌があるということができる。

