2025-8-26 組織のライフサイクルモデル

組織の成長段階を人間の一生に例えて扱う概念。「起業家段階」「共同体段階」「公式化段階」「精巧化段階」の4段階に分類したリチャード・L・ダフトの研究が代表的である。

①起業家段階・・・創業初期の段階。創業者の創造性や革新性が重視され、迅速な意思決定が行われる反面、管理活動は相対的に軽んじられる。

②共同体段階・・・組織の内部統合が生み出される段階。組織のミッションが明確になり、創業者のリーダーシップの下で分業や職務の割り当てが行われていく。

③公式化段階・・・さまざまな規則や手続きが導入され、組織の安定性、統制が重視される段階。一定の規模に達して複雑さを増した組織を効率的に管理するために、次第に官僚的になっていく。

④精巧化段階・・・公式化段階の硬直性による弊害を取り除くため、組織の分割(小規模化)やプロジェクトチームの導入などの手法で柔軟性を取り戻そうとする段階。

ある程度社歴のある企業は③と④の間を行きつ戻りつしているケースが多い。特に公式化段階で導入されたさまざまなコントロールシステムは、いったん組織内に根付くと増殖こそすれ、決して自然に減衰することはない。起業家的な風土を取り戻すには、こうした手続きやルールの改廃も含め、トップの強い覚悟と実行力が必要になる。

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