2025-8-27 官僚制組織

ビューロクラシー。ドイツの社会学者マックス・ウェーバーが提唱した概念で、組織の責任や権限が明確に階層化され、あらかじめ定められた手続きや規則によって運営される管理体制を言う。組織内の命令は上から下へ、規則に基づいた没主観的な判断によって遂行される。

極めて効率的で安定した組織構造であり、個人の感情が入り込む余地がないため公平性も担保される。軍隊や政府機関など、目的達成のために高度な規律が要求される組織で多く採用されているのはこのためである。実際のところ、一部の権威者によって恣意的な判断や運用、情実人事等がなされる組織よりははるかにましであり、ウェーバーは「技術的に最も能率的な組織形態」であると評価している。

一方でルールに従うことが優先されて、外部環境の変化には対応しにくい欠点がある。また、各部門が高度に専門化され、独自に業務を行うため、縦割りの弊害が生じ、部門間の連携が不足しがちである。こうした硬直化が過度に進行すると「官僚制の逆機能」と呼ばれるデメリットが生じる。これは、本来組織の合理性を追求するための「手段」である官僚制が「目的」にすり替わってしまうために起こる現象と言える。