2025-8-29 精巧化段階の手法
硬直化した組織を再び活性化させるにはいくつかの手法がある。
・小規模化・・・大きくなりすぎて小回りが効かず、内部のコミュニケーションも遅滞しがちになった部門を小さな部門に分割する。一定の効果は期待できるが、管理者の数を増やす必要があるのがデメリットである。
・フラット化・・・逆に中間管理者の階層を少なくし、ピラミッド型の組織構造をフラット化しようというもの。統制範囲の拡大が前提になるため、管理職ひとりひとりの例外処理能力を向上させるか、現場への権限委譲を進めるか、あるいはスタッフの配置等で支援するか、といった手立てが必要がある。聞こえもいいしコストも下がりそうだが、実際はそう簡単ではない。
・横串の導入・・・プロジェクトチームやマトリクス組織を導入してタテ割りの組織に横串を通す。異なるバックグラウンドや考え方を持つ人たちの接触が組織に刺激を与えるが、現場の負荷が高く、指揮命令系統が複雑になる難点がある。
・IT技術の導入・・・コミュニケーションツールの導入など情報活用の高度化によって、下位層から意見を取り入れやすくしたり、会議や連絡調整のための時間を減らそうというもの。業務の生産性は上がるし、メンバー間の情報格差が縮小することも事実だが、これで部門内の連携が強まるかと言えば、それはまた別の話という気がする。
・企業理念の浸透活動・・・その組織が存在する意義や果たすべき機能をメンバーに再認識させ、自発的な士気向上を狙うもの。組織活性化の王道と言えるが、これとて企業理念の唱和や朝礼などの「形式」が目的化しないよう、やり方を工夫する必要がある。
・組織再編・・・組織を取り巻く環境は内外とも常に変化するものだから、それに適合するよう組織を組み立て直す。再配置される方とすれば新しい業務への習熟や周囲との関係性構築に負荷がかかるから、なぜ変えるのかという目的をメンバーに周知させることが非常に重要になる。

