2025-8-30 組織のリエンジニアリング

ビジネス・プロセス・エンジニアリング(BPR)。既存の業務プロセスや組織構造を抜本的に見直し、再構築すること。コスト削減、生産性向上、顧客満足度の向上、競争優位性の確立など劇的な経営改善を目指す。単なる業務改善とは異なり、現状をゼロベースで考え直し、組織や仕事のあり方をトップダウンで再設計する取り組みである。基幹的な業務システムを刷新する際に行われることが多いので、リエンジニアリングやBPRと言うとIT用語だと思っている人が多いが、本来はそうではない。顧客から見た価値、という視点で業務プロセスを横断的に分析・再設計していくもので、「自分は関係ない」という人がほとんど生じない全社的な活動である。

アメリカのIBMクレジットやコダックの事例がよく引かれる。IBMクレジットはリエンジニアリングの実施前、融資の申請から契約書の発行まで複数の部署・人間がかかわり、7日から10日前後が必要だった。これをシステムの導入に合わせて一人の担当者で完結するように業務プロセスを変えたところ、4時間に短縮できたというものである。また、コダックは開発部門で全ての設計を一覧・参照できるデータベースを導入し、開発期間を劇的に短縮したと言われている。