2025-9-8 X理論・Y理論
ダグラス・マクレガーにより提唱された、人間観に基づくモチベーション理論。X理論は「人間は生まれつき仕事が嫌いで、強制が必要」という性悪説的な考え方で、Y理論は「人間は本来仕事が好きで、自己実現のために自ら責任を負う」という性善説的な考え方。
X理論の人間観に基づけば、人はマズローの欲求段階説における低次の欲求しか持たないことになり、この場合には命令と統制による管理が必要になる。しかしながら現実には、ある人間がX理論とY理論のどちらかに完全に分類されるということはなく、状況や成熟度によって両方の要素を兼ね備えている。また、低次欲求はある程度満たされている職場も多いから、仕事への意欲を更に高めるにはY理論の人間観に基づいた高次の欲求に対応していくことが必要だ、というのが一般的な説明である。
アージリスと同様、マグレガーも具体的な手法として職務拡大や権限移譲を推奨している。更に、組織内の個人目標を主体的に設定し、自己統制によってその実現を図っていこうとする「目標管理制度」の導入を初めて提唱したこともマグレガーの功績である。

