2025-9-13 内容理論
モチベーション理論のうち、内容理論とは、人間がどのような要因(What)によってやる気を引き出されるのかを探求する論である。マズローの欲求段階説やハーズバーグの二要因理論、マクレランドの欲求理論などが代表的だが、これらはいずれも人間へ欲求や仕事への満足・不満を特定することで、人々のモチベーションの源泉を理解し、行動を促す手がかりを得ようとするものである。
各研究によりアプローチの仕方はさまざまだが、基本的には給与や職場環境など最低限の条件(ハーズバーグの言う「衛生要因」)を満たしたうえで、進んで貢献意欲を発揮し自らもやりがいを感じる(同じく「動機づけ要因」)ように仕向けるという方向性を示している。ほとんどがアメリカの研究者による体系なので、プロテスタント的な人間観が土台になっているように思える。
一方、人はどのように(How)動機づけられるのか、すなわち個人の気持ちの流れに注目するのが「過程理論」である。こちらはどちらかと言えば、すべてを損得で判断する「経済人」的な人間観を前提に置き、金銭や褒賞などの「低次欲求」に焦点を当てる。無償の貢献や自己実現といった概念はあまり登場してこない理論体系である。

