2025-11-20 1 on 1ミーティング

上司と部下が1対1で定期的に対話するマネジメント手法。目標管理制度に付随する面接制度を補うもの、またはこれに代わるものとして近年急速に普及している。明確な定義はないが、旧来の面接制度との比較では以下のような違いが意識されることが多い。

・テーマ・・・仕事の進捗状況や業績結果、評価など業務に関することだけでなく、プライベートな話題やキャリアの悩みなど、幅広いテーマについて話すことができる。

・主体・・・主役は上司でなく部下である。部下のほうから自分の課題や悩みを提示し、それに対して上司が傾聴や助言、フィードバックなどを行う形を取る。

・対話・・・上司からの一方的な指示や情報提供でなく、対話を通じて部下の考え方を引き出し、自律的な成長を促す。

・頻度・・・目標管理を目的とする面接が「年に数回」という頻度で設定されるのに対し、1on1ミーティングは「週1回」「月1回」といった短いスパンで定期的に行われる。一回当たりの時間は15分~30分程度と比較的短い。

・目的・・・業績目標の進捗管理や部下のキャリアビジョンの確認以外に、「上下間のラポール形成」「心理的安全性の向上」といった目的がよく語られる。職場内の関係性の良し悪しがその職場のパフォーマンスに直接結びつく、という最近のさまざまな研究結果が背景にある。

筆者は会社員時代の最後の7~8年間、この1on1ミーティングを上司の立場で継続した。出向先でたまたま受けた研修がきっかけだったが、やってみるとその劇的な効果に驚き、社内全体への普及に声をあげた一人である。ただ、上司の側に相応のスキルと忍耐力を要求する手法であることは確かであり、やり方を間違えると「1on1はもう結構です」という部下からの拒絶反応が噴出することになる。

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