2025-12-13 ターゲットマーケティング
マーケティング目標が設定された後は、その目標を達成するための市場選定が行われる(市場を選定した後で目標が設定されるパターンもあるが、筆者の経験上、この順番にすると経営的に必要とされる目標額に届かず、結局市場選定をやり直すケースが増える。二度手間を防ぐという意味では、定性的・定量的な目標をある程度定めてから対象市場を検討するほうがよいと思う)。
今日では市場を限定せず、同じ製品を大量に投入するマーケティング手法(マスマーケティング)はまれである。むしろ市場を細分化し、その中で自社が最も有利に戦えそうな特定部分を選び出し、そこに向けて最も効果的なマーケティング手段を投入するやり方が広く採用されている。これがターゲットマーケティングである。近年はさまざまなマーケティングの概念や用語がバズワードのように登場するが、その多くはターゲットマーケティングを源流としている。また、顧客を起点として考えるという意味では「マーケティング2.0」以降のコンセプトに則った手法と言うこともできる。ターゲットマーケティングは決してかび臭い古典ではなく、むしろ現在でもマーケティングの「王道」と呼んで差し支えない。
ターゲットマーケティングは、STPと呼ばれる「市場細分化(Segmentation)」「標的市場の設定(Targrting)」「市場ポジショニング(Positioning)」の各段階を規定することから始まる。いわゆる4P(製品、価格、流通、プロモーション)に関わる意思決定は、このSTPが確定した後になされるべきものであり、いきなり手段から入るととんでもないミスを犯すことになりかねない。

