2025-12-24 マーケティングリサーチ
マーケティングの対象領域で発生する問題を発見したり、解決のための戦略を構想したりするうえで必要な情報を収集・分析するための活動全般を指す。消費者のニーズの探索、競合やチャネルを含む市場動向の把握、プロモーションの効果測定などが代表的である。よく似た言葉に「マーケットリサーチ(市場調査)」があるが、こちらは特定の市場に焦点を当てた調査であり、「そこに魚がいるか」を知ることを目的としている。マーケティングリサーチは、マーケットリサーチを含む、より広範な概念と理解して差し支えない。
主な調査方法には、文献や統計データから市場動向を把握する「デスクリサーチ」、アンケートやインタビューで顧客の意識を探る「質問法」、調査対象者の行動を観察する「観察法」、プロモーション等において意図的に変数を操作して反応を見る「実験法」などがある。また、社内の記録情報(生産や財務のデータ、既存の顧客データや過去のマーケティング履歴など)を調査することも、マーケティングリサーチの範疇に含まれる。
マーケティングリサーチの実施に当たって最も重要なことは、調査の設計に入る前に課題を定義しておくこと、すなわち「仮説検証型」のアプローチをとることである。取得したデータを分析することによってその仮説が妥当であるかを評価し、必要に応じて修正する。このような手法を取らず漫然と調査に入ってしまうと、何が重要なデータで何がそうでないかの判断を付けることができず、ただただ膨大なデータ量に圧倒されて挫折することになりかねない。
もっとも、課題がまだ明確でない段階において、調査対象への洞察を深めてポイントを洗い出すための、いわば課題設定を目的としたリサーチもあるにはある。この場合は最初からあまり細部に深入りすることはせず、議論のたたき台にとなりそうな項目を粛々と列記することに意識を向ければよい。

