2026-1-12 購買決定行動
購買行動モデルにおける消費者の意思決定は、おおむね以下の4タイプに分類されるとされる。
・定型的問題解決・・・日常的、習慣的な購買行動。価格が安く、購買頻度が高い製品などを購入する時の、もっとも単純な意思決定のパターンである。消費者は既にその製品についてよく知っており、多くの情報検索や比較検討を必要としない。お気に入りの食品など能動的な選択の場合もあるが、日用品などにおいて「特にこだわりがあるわけではないが、別のものを選んでも大差ないし、面倒くさいのでこれに決めている」といった消極的な選択パターンが多い。労力や時間を節約するタイプの意思決定である。
・バラエティ・シーキング・・・消費者が新しい体験を求めたり、単調さを避けたりするために異なる選択肢を試す購買行動。飲料やスナック菓子など、しょっちゅう買うものではあるが、相対的に低関与(こだわりが少ない)の消費財によく見られる。消費者は製品によって品質(味など)が違うことを認識しているが、その一方で切り替えてもリスクが少ないことも知っている。そこで新しい製品を試し、新鮮さという満足を求める、という極めて合理的な行動である。
・限定的問題解決・・・消費者がその製品についてある程度の知識は持っているが、追加情報を必要とする購買行動。テレビが何かはもちろん知っているが、今どんな選択肢があるのかをよく知らないので、各メーカーのブランドを比較するような場合である。決定は比較的迅速に行われるが、それまでにある程度の(限定的な)時間と労力を投入することになる。
・拡大的問題解決・・・もっとも複雑で、時間や労力の投入を惜しまない(拡大的な)購買行動である。製品は高額で失敗したときのリスクは非常に高いが、消費者はその製品に対して限られた情報しか持っていない、という場合に観察される。この場合、消費者は積極的に多くの情報を収集し、多数の選択肢を比較検討することになる。新車や家の購入などが代表的である。
企業は、自社の製品・サービスが当てはまる意思決定パターンに応じて、消費者へのアプローチを変えている。ショッピングの際には、今買おうとしているこの商品はどのタイプで、意思決定に関わる情報はどのようにして得たのかを考えてみると面白いかもしれない。

