2026-1-15 財

以降しばらくの間、マーケティングミックス(4P)の製品(Product)についての話になる。

財とは、経済学において、物質的・精神的に何らかの効用を持つもの全てを指す。財のうち、経済的な価値を持つものを「経済財」と言う(反対に、役には立つがほぼ無限にあって無償で使えるもの、例えば空気や日光のようなものを「自由財」と言う)。我々がマーケティングで取り扱うのはこの経済財である。

経済財には製品・商品と呼ばれる「形があるもの(有形財)」と、サービスなど「形のないもの(無形財)」がある。また、その使用目的によって「消費財」と「生産財」に分けられる。

消費財は最終消費者が使用する製品のことで、原則として再加工や再販売されることはない。一回当たりの購買量は少量であり、趣味趣向や感情などあまり合理的でない判断によって購入が決断されることも多い。

これに対して生産財は産業材とも呼ばれ、業者、工場、商店、官公庁などに対して組織的に提供される製品である。その性質上、一回当たりの購買量が多く、計画的・合理的に購入される傾向がある。

ざっくりと消費財はB to C向け、生産財はB to B向けの商品、という理解で差し支えない。有形財の生産財には、再加工や再販売を経て最終的には消費財になるもの(原材料など)と、生産の過程で消費されてしまうもの(機械の潤滑油など)がある。無形財の生産財はサービスという性質上、生産されると同時に消費される(事務所への人材派遣サービスなど)。