2026-1-17 プロダクトミックス
企業が提供するすべての製品・サービスの組合せの集合を指す。以下の構成要素に分解して説明されることが多い。
・幅(製品ライン)・・・製品の種類、属性、品質、価格、対象とする顧客層などの点で同一の、あるいは類似しているグループのことを製品ラインと言う。この製品ラインがいくつあるか、という広がりを「幅」と呼ぶ。紳士服専門店において、スーツ、ジャケット、パンツ、ワイシャツ、靴、小物、というカテゴリー展開があるとすれば、幅は6である。幅が広いほど多くの市場セグメントにアプローチしており、多様な需要に対応できる反面、マーケティングや管理の難易度も上がる。
・深さ(製品アイテム)・・・ある製品ラインを構成している製品の最小単位のことを製品アイテムと言う。「深さ」とはこのアイテムのバリエーション数である。スーツのラインなら、ブランド、サイズ、色柄の違いで深さを数えることができる。アイテムが深いほど、一つの製品ラインで多様なバリエーションを用意していることになり、顧客の細かいニーズまで対応が可能になる。ただし、過度なバリエーションは在庫やコストの面で経営効率を下げる恐れがある。
・長さ・・・「幅」と「深さ」を組み合わせた全アイテム数の合計である。その企業の品揃え、すなわちニーズへの対応力を測る指標になる。
・一貫性・・・これまでの3つと違い定性的な指標である。その企業が取り扱う製品どうしがどの程度関連しているか、ということを意味する。一貫性の軸となる要素はさまざまであり、例えばターゲットとする顧客層、用いる生産技術や販売チャネル、仕入先などがある。一貫性が高い場合、企業は特定の分野において、生産やマーケティングにおける相乗効果を発揮しやすい。
プロダクトミックスは、当該企業の理念やドメインが体現されたものであると同時に、利益を最大化する、あるいはリスクを最小化するための「経営戦略の根幹」でもある。

