2026-1-22 計画的陳腐化
製品のモデルチェンジを頻繁に行ったり、現行製品の機能をあえて制限したりして、消費者に買い替えを促す政策のこと。製品が衰退期を迎える前から新製品を投入するケースもあり、その意味では製品ライフサイクルを意図的に短縮させるビジネスモデルともいえる。ゼネラルモータースの伝説的な経営者であるアルフレッド・スローンが1920年代に始めたと言われている。
製品を陳腐化させる方法には、設計段階で耐用年数を短く設定したり、一定期間で十分な性能が発揮されなくなる、といった機能的なものから、ある期間を過ぎると何か時代遅れに感じてしまう、という知覚的なものまでさまざまなバリエーションがある。ファッション産業などは後者のタイプに依存したビジネスである。
計画的陳腐化は、ある国や地域の成長が目覚ましく、人々が豊かになっていく経済発展期によく観察される現象である。一方で成熟国家では、「人々の消費意欲を過度に刺激し、ものを大切に使う倫理観を損ねる」であるとか、「環境への負荷を増す」といった批判も強まっている。実際にフランスでは2015年、意図的に故障や機能停止を計画したメーカーに対し、罰金と禁固刑を科す法律が制定された。家電メーカーとその販売業者に対しては、売り手が企図する耐用年数を表示するよう義務付けている。

