2026-1-25 ナショナルブランド・プライベートブランド・ストアブランド
ナショナルブランド(NB)は、メーカーが、自社が製造・販売する製品に使用するブランドである。多くは全国的に販売され、消費者の知名度が高く、したがって信頼感も高い。身近なところではコカ・コーラやカップヌードルをイメージすればよい。マーケティングミックスは製品によってさまざまだが、一般的には「幅広いチャネル」「やや高めの価格」「マスプロモーション」というケースが多い。
一方のプライベートブランド(PB)は、卸売業者や小売業者が、自ら企画・開発した製品に使用するブランドである。ナショナルブランドでは拾い切れないニーズを、直接消費者と接する川下業者だからこそ理解し、その隙間を狙って開発された製品(群)というのが本来の意味であり、西友から出発した無印良品がこのタイプの王道と言える。
よく似た言葉で流通業者ブランド(ストアブランド・SB)という呼び方もあるが、こちらはもともとあった製品を、より消費者に便利なように(たいていはもっと安くするために)小売業者が改良して独自に製造委託・販売しているブランドである。その意味で、トップバリュやセブンプレミアムは、プライベートブランドというよりもストアブランドに近い。もっとも、これらのブランドも最近は独自性の高い、高品質・高価格の商品が増えているから、彼らが自ら「プライベートブランド」と称するのもあながち間違いではない。
プライベートブランド、ストアブランドのチャネルは一般的に限定的で、基本的にはそのブランドを開発した小売店や系列店のみで販売される。業界によってそのスピードは異なるが、一般的に流通チャネルの支配力は川上から川下に移行してきている。イオンの店頭でトップバリュの品数の多さを確認してみれば、ナショナルブランドを扱う伝統的メーカーの苦境が理解できるであろう。

