2026-2-10 ユニバーサルデザイン

すべての人が快適に利用できる製品や環境、サービス、プログラムを創造する設計思想。多様なユーザー層のニーズをあらかじめ予測して設計に組み込むことで、自社の収益力を高めるのみならず、社会全体の利便性や安全性を向上させることを目指すもの。1985年、アメリカの建築家ロナルド・メイズにより提唱された概念である。

バリアフリーが後から障壁を取り除くアプローチであるのに対し、ユニバーサルデザインは最初からそうした障壁を排除するアプローチ、という点が異なる。多様性への配慮が必須の要件となっている近年の商品開発においては欠かすことのできない要素となっており、特に家庭用の消費財や建築空間など不特定多数の利用者が想定される製品では、これを軽視すると企業全体を揺るがすレピュテーションリスクを生じさせかねない。筆者は以前、ショッピングセンターのリニューアル開発を担当した際、子供や車いす、ベビーカーや杖、キャスター付きバッグを使う人など、さまざまなシーンを想定して共用部(通路や広場、トイレなど)の設計を構想したことがある。