2026-2-19 初期高価格政策

初期低価格政策とは逆に、新製品の市場導入期において高価格を設定し、時間の経過とともに価格を下げていくやり方である。「上澄吸収政策」または「スキミングプライス」とも呼ばれる。

この政策は、高価格でも新しい商品を試してみたい革新的な消費者(イノベーター)や早期採用者(アーリー・アダプター)をターゲットとし、初期段階で高利益を上げることで、開発コストの早期回収や市場シェアの獲得を狙うものである。製品がある程度市場に浸透し、その品質や性能が一定の評価を得た後で、価格を下げて保守的な消費者(レイト・マジョリティ)を取り込んでいく。

初期低価格政策が成熟市場で多用されるのに対し、初期高価格政策は新規市場や成長市場において一般的な手法となっている。まだ若い市場では、投入される新製品が市場に既に存在する製品に対して大きく差別化されているケースが多く、またそういう製品を待ち望む「新しい物好き」の消費者が多いためだと考えられている。