2026-2-20 イノベーター理論
消費者を行動特徴に基づいて5つのグループに分け、それぞれのグループに新製品がどのように普及していくかを分析した理論。5つのグループとは以下の通りである。
・イノベーター(革新者)・・・新製品を真っ先に購入する「新しい物好き」な人たち。新しいこと自体に価値を感じる人が多く、長期的な顧客にはならない場合も多い。全体の2.5%程度存在すると言われる。
・アーリーアダプター(早期採用者)・・・積極的に新しいものを試すが、単に新しいからではなく、実際に良い商品かどうかを重視して購入する人たち。全体の13.5%程度存在する。口コミやレビューによって他の人たちの購買に影響を与える「オピニオンリーダー」はこの層にいると言われている。
・アーリーマジョリティ(前期追随者)・・・真っ先に新製品に手を出すことはないが、流行には敏感でよいものは積極的に取り入れようとする人たち。全体の34%程度と言われる。失敗したくない意識が強く、口コミを重視する傾向がある。
・レイトマジョリティ(後期追随者)・・・保守的であまり新しいものを取り入れようとせず、一般に広く普及してから買う人たち。アーリーマジョリティと同じく34%程度と言われる。逆に言えばこの層が購入し始めれば、その商品は市場に浸透したと考えることができる。
・ラガード(遅滞者)・・・流行に関心が薄く、新しいものは採用しない人たち。その製品を利用することが避けられない状況になるまで購入しない傾向がある。全体の16%程度存在すると言われる。
この中でマーケターが重視するのは影響力のあるアーリーアダプターである。したがって、新商品を投入したらまずイノベーターとアーリーアダプターと合計である16%を取りに行き、その影響力をテコにして他の層への浸透を狙う、というのが定石になる。ただし、経験則ではこの16%と残りの84%の間には壁があり、ここで販売の勢いが止まってしまう傾向がしばしば見られる。この、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にある壁のことを「キャズム」と呼ぶ。

