2025-11-12 アルムナイ制度

企業を退職した元従業員とのつながりを維持し、再雇用などを通じて再び企業で活躍してもらうための制度。アルムナイ(Alumnai)はもともと「卒業生」「同窓生」を意味するが、企業経営の文脈では「退職者」「元従業員」を指す。

退職者はその企業の業務内容や文化をすでに理解しているため、即戦力としての活躍が期待できる。良く知らない人材を採用するよりもミスマッチのリスクが低くなる。

また、外部で経験を積んだ人材を受け入れることで、企業に新しい視点やアイデアをもたらす可能性も期待できる。その人が退職後に得たネットワークを活用できる機会もあるだろう。

実際にこの制度を導入している企業の活動としては、退職者向けのコミュニティ(リアル・バーチャル)運営や定期的な情報発信、イベントの開催、具体的な募集の告知などが挙げられる。

この制度を機能させるには、退職時の企業と従業員の関係が良好であることが前提になる。企業はもともと働きが悪かった退職者を雇い直そうとはしないし、会社に良い印象をもっていない退職者はオファーがあっても戻ってこないだろう。また、運用のやり方にもよるが、「やめても戻ってこられる」という考え方が社内に広まると、既存社員モチベーションに悪影響を及ぼす可能性もある。

とはいえ、「必要な人を必要なときに、必要な仕事に充てる」ための人材ストックとしては悪くない制度である。特に、まだ高い能力を維持しながら定年を迎えた社員や、個人的な事情などで惜しまれつつ会社を去った人たちであれば、企業と個人の双方にとってメリットは大きい。一定の手間とコストはかかるが、人材不足に悩む企業なら一度検討してみても良い。

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