2025-11-14 人事考課
企業が定める基準に基づいて、従業員の業務における成果、能力、勤務態度などを定期的に評価する制度。評価により得られた情報は、従業員の配置や異動、能力開発、報酬等に反映されるため、人事システムの中核的なサブシステムと位置づけることができる。
人事考課の主な目的は以下のようなものである。
・処遇の決定・・・従業員の姿勢や能力、業績などを公正に評価し、賃金(給与・賞与)、昇進・昇格、役職の任命等の処遇に反映させる。
・人材育成・・・各従業員の能力や適性を見極め、本人のキャリアビジョンも確認した上で、それに沿った配置を行ったり、必要な教育訓練の機会を提供する。
・モチベーション向上・・・能力のある人材、業績に貢献した人材を高く評価することで仕事への意欲を高め、個人と組織のモチベーションを向上させる。
人事考課は大きく以下の3つの切り口から評価が行われる。
・業績考課・・・目標の達成度や業務の成果。実際に生み出された(顕在化した)成果を対象にする。
・能力考課・・・業務遂行に必要なスキルや知識などの職務遂行能力を対象にする。いわば成果を生み出すための「ストック」に対する評価である。
・情意効果・・・仕事への意欲や態度などを対象にする。成果を生み出すための「プロセス」に対する評価である。
人事考課も最終的には組織が成果をあげるためのシステムであるから、組織としての成果とは何か、そのために従業員に求めるものは何であるか、といった本質的な部分について、企業と従業員が共有する場でもある。また、どんな人にどんな評価を下すかは、その企業が重視する価値観を端的に示すものとして、組織メンバーに対する最も強力なシグナルにもなる。例えば「挑戦する風土」を本当に根づかせたいのなら、失敗ばかりだがチャレンジをやめない人間を目立つように昇格させれば、効果はてきめんであろう。

