2025-12-25 デスクリサーチ

インターネットや書籍、業界レポート、統計データなど、公開情報や既存の文献を利用して2次データを収集すること。マーケティングリサーチの初期段階で、市場環境や競合情報などを大まかに把握し、戦略立案の土台を作る目的で行われる。それなりの手間はかかるが、アンケートやインタビューといった1次データの収集作業に比べれば、費用と時間の負担は軽い。

手順としては、まず具体的な調査テーマと目的、必要なデータの粒度などを事前に設定する。「おそらくこうであろう」いう仮説を持ってそれを検証しに行くというスタンスが望ましい。そのあと目的と関連性の高い情報源を探しに行くことになるが、この作業は最近、生成AI が効率的に担ってくれる。

ウェブ上の情報源は玉石混交なので、できるだけ信頼性の高いサイトから順番に当たっていくことをお勧めする。統計データであれば、まずは国の統計ポータルであるe-statや、最近リニューアルして使い勝手の良くなった地域経済のデータサイトRESASなどから見ていくと良い。

https://www.e-stat.go.jp/

https://resas.go.jp

特定業界の現状把握であれば、政府・自治体のレポートや業界団体、専門紙の資料等が比較的信頼度が高い。読みこなすのに時間がかかるが、学術論文はそれぞれの主張にそれなりのエビデンスがあるので、目的とフィットすれば有用な資料になりうる。ある程度スキルのある人は、SNSの分析を自ら行って定量的なデータを積み上げるのも良い。

デスクリサーチをサイトからの情報収集で終わらせるリサーチャーは多いが、時間が許せばオフラインの情報源も確認しておきたい。書籍や図書館の資料、過去の新聞記事等である。ウェブ上では見つからなかった情報や、重要なテーマを深掘りした書籍を発見できると、そのあとの作業がとても楽になる。図書館は書籍名がわかれば無料で取り寄せてくれるし、そうでなくてもテーマが決まっていれば係の人が相談に乗ってくれる。書籍の探索と閲覧は、月々の料金はかかるが、AmazonのUnlimitedも便利である。

また、デスクリサーチは外部だけでなく、社内のデータを収集・活用して行われることもある。自社内に蓄積された財務、生産、営業関連のデータや過去の経営戦略、マーケティング施策のレビューなどをまとめ直してみると、実践的かつ具体的な示唆が得られやすい(が、案外活用されず眠っていることが多い)。社内データであるから詳細かつ広範に入手できるし、必要があれば関係者へのヒアリングもできて密度が濃い。何より、一般的な2次データと違って、他社には絶対に入手できない情報であるので、そこから導き出される戦略は独自性が高いものになることが期待できる。

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