2026-1-2 情報処理モデル

消費者行動分析に用いられるフレームワークの一つ。人間の認知プロセスをコンピュータになぞらえて捉え、情報の入力(Input)、処理(Process)、出力(Output)の三段階で消費者の行動を分析しようとするものである。S-RモデルやS-O-Rモデルでは、消費者は外部情報を受動的に受け止めて行動するものとされていたが、この情報処理モデルにおいては、自ら情報収集を行う能動的な消費者が前提に置かれている。

まず「入力」の段階では、消費者は広告、口コミやレビューから製品そのものまで、さまざまな情報源から情報を受け取る。この段階では、消費者がどの情報に注意を向け、それをどのように知覚するかが、この後の情報処理の過程に大きく影響することになる。

続く「処理」の段階では、消費者は受け取った情報を、経験の蓄積である自らの内部情報を用いて解釈する。この段階には、理解、比較、評価などのプロセスが含まれ、消費者は対象の製品・サービスに対する態度や信念を形成する。

「出力」は、情報処理を行った結果消費者が行う特定の行動である。買うか買わないか、その製品やブランドに対する評価をどのように外部に伝えるか、といったことが含まれる。

このように、特定の製品・サービスに対する消費者の行動を3段階に分解して検討してみることで、マーケターは消費者が自社の発するメッセージをどのように受け取り、どう解釈したかを理解することができるようになる。特に、解釈の方向性がその人の内部情報に大きく依存しており、それが行動結果に直接結びつく、という考え方は、ターゲットの心理面を重視する現代のマーケティングと相性が良い。

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