2026-1-24 ブランド

製品・サービスそのものや、それらを提供する活動主体(企業など)を他のものと識別し、あるいは差別化するために使用する名称やマークのこと。当該製品・サービスに対する「顧客のイメージや感情」を集約した概念と言え、マーケティングミックスにおいては製品のみならず、価格、チャネル、プロモーションのすべてに関わる中核的な要素である。

現代のマーケティングにおいてブランドの役割は、単なる識別の手段という意味を越え、企業の競争力を左右する重要な資産と位置付けられている(近年盛んに議論されている「無形資産」の評価においても、ブランドの生み出す金銭的な価値は他の無形資産、例えば技術資産などよりインパクトが大きいとする考え方が一般的である)。消費者がある特定のブランドを選ぶのは、そのブランドが顧客に約束する価値や信頼の故であり、それらは何物にも代えがたい貴重な財産だと考えられるからである。

企業が提供する製品やサービスは、顧客に何らかの価値を提供するために生み出されたものだが、その時点において提供価値は企業側の想定、ある意味思い込みに過ぎない。それらは消費者の手に渡り、彼らにとって何らかの意味付け、独自の役割を見出された時点で初めてブランドになる。すなわちブランドとは、「消費者の側から感情移入をされた製品」を意味し、移入された感情の量がそのブランドの強さになる。

例えばジーンズである。店で何も表示されていなければ単なるジーンズだが、そこに「リーバイス」というブランドが付与された瞬間に、ある層の人たちにとってその製品は特別な意味を持つようになる。この「単なるジーンズ」と「リーバイス」のギャップがブランドの価値である。