2026-1-26 ファミリーブランド

複数の製品サービスに同じブランド名を冠し、そのブランドの知名度や信頼度をすべての製品に活用するマーケティング手法。ひとつのブランドが網羅する範囲はケースバイケースであり、例えば花王の「植物物語」はある製品ラインの括りと考えられるが、トヨタの「レクサス」は事業単位の規模である。「マクドナルド」に至っては「企業ブランド=ファミリーブランド」となってしまう。

ファミリーブランドは、ターゲットとする市場の類似性が高く、かつブランド内の製品・サービスのポジショニングやイメージが近い場合に使用される。言ってみれば「内も外もカタマリとして認識できる」ケースである。このような場合には、個々の製品をバラバラに販促するよりも、統一されたイメージで(束にして)訴求するほうが市場に受け入れられやすくなる。プロモーション費用も相対的に安くつく。

逆に、ブランド内の製品群にポジショニングやイメージ、あるいは品質や価格の面で違和感のある製品が混在してしまった場合、ファミリーブランドはそのメリットを発揮しない。それどころかブランドイメージが解像度を失い、いったい何が言いたいのかよくわからないことになりかねない。企業側が同じグループだと思っていても、顧客のほうはそう認識しなかった、ということはよくあるのでよくよく注意しなければならない。

また、ファミリーブランド内の一つの製品に問題があった場合、他の商品にも悪い影響が及ぶリスクがある。カタマリとしての相乗効果が大きいだけに、部分のダメージが及ぼす負の相乗効果も大きい。