2026-1-27 個別ブランド
ファミリーブランドと対極にある戦略である。製品それぞれに独立したブランド名を付け、企業や事業、製品ラインとの関連性をあえて前面に出さない。製品ごとに異なるターゲットやニーズに対応でき、一つのブランドの失敗が他の製品に影響するリスクを軽減することができる。
個別ブランドは、ターゲット市場に加えて、製品間のポジショニングやイメージが異なる場合に採用される。こうした場合は、統一的なプロモーションを展開してもシナジー効果はあまり見込めず、かえって共倒れや共食いのリスクが高まってしまうからである。それよりもそれぞれの製品に最適なブランディングを実施し、異なるニーズに個別に対応することで、全体としてのシェア向上を狙う方が得策である。特に「棚(売場面積)」の確保が売上の大きな要素となる消費財においてよく見られる戦略で、異なるコンセプトの製品を複数持っていれば、それだけ売場で棚を広く取れる可能性が高まる。「カルカン」と「ペディグリーチャム」、「アリエール」と「ボールド」が同じ会社の製品だと知らなかった方がいるとすれば、彼らの個別ブランド戦略は成功ということになる。
もっとも、当たり前のことだが、マーケティング活動の効率は悪く、費用もかさむ。

