2026-2-4 ブランド拡張(ブランド・エクステンション)
既存のブランド名を使って新しい製品カテゴリーに進出する戦略。これまで築き上げたブランドの強みを他の領域に「使いまわす」ことで、新製品の成功確率を上げる狙いがある。新しい市場に商品を投入し、知名度や信頼感を上げてくのは、難度も高いし時間もかかる仕事である。しかし、すでに認知されている名前を使えば、このプロセスを大幅に短縮することができる。ゴディバのアイスクリーム、ホンダのモーターボートなど、少し考えてみるだけで多くの事例を思い浮かべることができる。
もちろんデメリットもある。既存ブランドのイメージと新しい製品カテゴリーがうまくマッチしない場合、新製品が受け入れられないばかりか、既存ブランドのイメージまで損なってしまう可能性がある。大昔だが、ユニクロが食品事業に進出しようとして失敗したことがあった。「リーズナブルで高品質」というブランドイメージを生かそうとしたのだと思うが、多くの人にとっては違和感があったということであろう。
ブランド拡張と似た概念に「ライン拡張(ラインエクステンション)」がある。こちらは既存ブランド名で同じ製品カテゴリーに新製品(バリエーション)を追加する戦略である。ポテトチップやカップ麺の事例がよく引用される。

