2025-6-24 イノベーションの類型
イノベーションの類型としては、クリステンセンが提唱した2つの概念が対で語られることが多い。
・インクリメンタル(持続的)イノベーション
既存製品の細かな部分改良を積み重ねる技術革新。すでに持っている市場や顧客の満足度を高め、新しい需要を喚起しようとするもの。自動車や家電のモデルチェンジがイメージしやすい。
・ラディカル(破壊的)イノベーション
従来とは全く異なる価値基準を市場にもたらすイノベーション。市場や業界の構造を破壊してしまうためこう呼ばれる。携帯電話に対するスマートフォン、レンタルビデオに対するネットフリックスなどが典型的。
日本企業には後者が少ない、だからダメなんだという自虐的な意見をよく耳にするが、必ずしもそうとは言えない。顧客の意見をよく聞くのは日本企業の美点であるし、トヨタのカイゼンのようにインクリメンタルの積み重ねでとんでもない高みにたどり着く例もある。ただ、欧米の企業に比べ、普段の仕事の中に「そう来たか!」という発想を生み出す仕掛けが乏しいことは事実であろうし、そのために「苦労のわりにリターンが少ない」地位に置かれてしまっている企業が多いようには思う。

