2025-6-28 インテグラル型アーキテクチャ
製品としての全体最適を目指す「すり合わせ型」の設計思想。各機能が複数のコンポーネントにまたがって配分され、インターフェースも事前に標準化されていない。したがって一つのコンポーネントに変更を加えると他のコンポーネントに影響し、さまざまな調整を行う必要が生じる。時間はかかるが全体として完成度が高い製品を開発することができ、できあがった製品は模倣困難性が高い。事例としてはアップル製品やガソリン車がよく引き合いに出される。
日本の自動車業界に見られる系列取引は、ガソリン車がインテグラル型であり、完成車メーカーと部品メーカー間で緊密な協力が必要になるからだと考えられる。アメリカがこれを「非関税障壁」として非難しているのは筋違いと言わざるを得ない。もっとも近年は自動車業界でも、EVなど次世代自動車においてモジュール化の動きが顕著であり、業界構造が変わっていく可能性が高い。

