2025-7-5 ビジネスエンジェル
創業間もないベンチャービジネスに投資する個人投資家のこと。まだ実績や物的担保に乏しく、銀行からの資金調達が難しいスタートアップにとって、ベンチャーキャピタル(VC)と並ぶ貴重なお金の出し手である。通常は見返りとして株式や転換社債(CB)を受け取り、当該企業が成長して収益を上げるようになるとキャピタルゲインを得る。当然リスクマネーであり、その企業が立ち行かなくなれば出資額はそのまま損失となる。
ビジネスエンジェルは資金の出し手という役割以外に、経営面の助言や人脈といったさまざまな支援を行う。そのためエンジェル自身の専門性が生かせる分野であったり、活動地域が近い企業に出資することが多い。個人であるからVCより出資規模は小さいのが普通であり、通常は数百万~数千万円である。
日本は欧米に比べビジネスエンジェルの数が少なく、規模も小さい。国は創業支援策の一環として優遇税制(いわゆるエンジェル税制)を準備し、活用を促している。
筆者の知る創業者に、資金繰りに苦しんでいたころエンジェルに言われた、「死ぬなよ」の一言が今でも忘れられないという人がいる。多くの場合、エンジェルたちのやりがいは、利殖よりもこうした人間的なつながりなのであろう。

