2025-7-9 水平統合
合併や買収によって同じ業種の企業同士が統合し、事業規模を拡大すること。スケールメリットを生かして競争優位性を強化することが狙いである。単純に取扱高が増えるので「規模の経済」の効果が期待できる上、それぞれが保有する生産設備や管理機能を相互活用して「範囲の経済」を得ることも可能である。両社の技術やノウハウが質的に異なる場合は、統合により新しい製品やサービスが生まれることも考えられる。
ただ、市場を独占するような水平統合は独占禁止法に抵触する可能性があり、当局との事前調整が必要となるケースもある。
一方で、規模の拡大ではなく「適正化」を狙いとする水平統合もある。こちらは業界全体で過剰になっている生産設備を削減したり、行き過ぎた価格競争を止めるためのもので、統合後に組織や設備の再構成を行う。
最近の事例では、日本製鉄によるUSスチールの買収や、ホンダと日産の統合交渉がある。どちらの業界も装置産業であり、一定以上の生産規模がないと生存がおぼつかない点が共通している。

