2025-8-31 資源依存モデル
組織が自社だけでは保有できない人材・技術・資金などの資源を外部に依存している度合いに注目し、その依存性をコントロールすることで競争優位性を高めようとする経営理論である。
ある組織の、資源の外部依存度を決定する要因は「重要性」「裁量度」「集中度」である。
・重要度・・・いうまでもなく、調達する資源が重要かどうかという度合いである。量的な重要度(アパレルにとっての布地)と質的な重要度(メーカーにとっての電力)がある。重要な資源を握る外部組織は自組織への影響力が大きい。
・裁量度・・・その資源の配分や使用法について自ら決定できる範囲の広さである。調達できても使い方に制限のある資源ならば、相手の顔色を見ざるを得ない。
・集中度・・・その資源の調達先がどの程度集中しているかの度合いである。極端な話、その資源を一社からしか買えないのであれば相手の影響力は極めて大きい。
資源依存関係をコントロールするマネジメントには以下のようなものがある
・資源依存度を低下させる戦略・・・新たな調達先を開拓するか、同じ機能を代替する資源に変更して依存度を下げる。あるいは自社がその資源を使わない事業に進出し、相対的な依存度を下げる、といった手法がある。
・調達先の支配力を低下させる戦略・・・依存度そのものを下げることができない場合は、依存による影響を最小限にしなければならない。手法としては、双方が納得できる取引を目指す「交渉」、相手方の勢力を取り込んで懐柔する「包摂」、同じような立場にあるほかの組織と連携する「結託」がある。

