2025-9-3 リエゾン
組織に設置される公式の統合責任者。異業種や外部機関との橋渡しを担う場合もあるが、基本的には内部で複数部署の調整を行い、水平方向のスムーズな連携に貢献することがその役割である。
軍隊では昔から各部隊の連絡、調整を行う「リエゾン・オフィサー(連絡将校)」という役職があり、その重要性から幹部への登竜門となっている。そこから転じ、ビジネスの分野でも、タテ割りになりがちな各ラインに上位方針を伝達し、それぞれの意見や利害を調整しながら全体最適を図る部署、または個人のことをリエゾンと呼ぶようになった。スタッフ、すなわちコストセンターであり、ある種のスラック(冗長性)でもあるが、一定規模に達して複雑な力学が働くようになった組織には必要悪的な機能と言える。
この職務を担う者には、組織全体の方針とあるべき姿を理解し、現場に説明できる論理的な思考が必要である。傾聴力を始め、高度なコミュニケーション能力が要求されることも想像に難くない。また、リエゾンが特定の部署に肩入れしたり、保身に走ったりといった態度を見せれば信頼感が失われて機能しない。公平性や自己犠牲など、総合的な人間力(ソフトスキル)が問われる役割でもある。

