2025-9-26 リーダーシップ

リーダーシップは、人と人の間の影響関係を捉えるためには欠かせない概念であり、集団や人間関係の中で最も重視されてきた分析対象である。しかしながら、そもそもリーダーシップとは何か、ということについては、従来からさまざまな定義が試みられており、現代に至ってもこれという結論に至っていない。

そうした数多くの解釈の中で、今日ほぼ合意を得ているものとして、以下の2点が挙げられる。

・唯一無二の絶対的なリーダーシップなど存在せず、どのようなリーダーシップが適切なのかはその集団が置かれた状況や構成員の関係性に依存する。

・リーダーシップは特定の個人の能力や素質によるものではなく、対人的な関係の中で形成され発揮される「集団内の機能」である。

また、近年においては、おおむね以下のようなリーダーシップ論が主流になっている。

・組織目標の達成に必要となる知識が高度化し、分野横断的になってきたことから、優れた一人のリーダーが集団を導くのではなく、構成員の個性や関係性を生かしながら成果を挙げるタイプのリーダーが望ましい。この潮流の代表格がいわゆる「サーバント・リーダシップ論」である。

・上記の背景に加え、知識労働者は自律的な労働観を好むことから、「権限による支配」ではなく、「信頼による支援」を行うリーダーが求められる。この背景としては、心理的安全性など、職場内の信頼関係がパフォーマンスを左右するという研究が進んできたことがある。